不動産賃貸営業マンが読むべき本はありますかという質問を新人さんからよくいただくんですが、ぶっちゃけて言ってしまうと、特にないかなと思います。強いて言うならば、コミュニケーション力を上げるための本を読めばいいかなと思います。
どんな勉強をしたらいいかという質問とちょっとかぶる内容にはなるのですが、別途賃貸仲介営業マンがすべき勉強とは?【知識より経験が重要】という記事でも本については多少触れていますのでよかったら確認してみてください。
これを読んでくれている方は不動産賃貸営業マンになっていたりこれからなる予定の方で、何かしら本を探している方なんだと思います。少しでも参考になればと思い書いているのですが、冒頭で話した通りぶっちゃけ特に本を読む必要はないと思っています。内容がずれていたら大変申し訳ないのですが、本質はこの記事の通りだと思いますのでよろしければ是非このまま読み進めてみてくださいね。
とはいえ本を1冊も紹介しないというのはどうかなと思うので最後の方でぼくが実際に読んでよかった本を1冊だけ紹介しておきます。不動産賃貸営業とは全く関係ない本ですが、ぼくの人生を変えるきっかけになった本なので参考になれば幸いです。
不動産賃貸営業マンに読んでほしい本はコミュニケーション力の本だけ
不動産賃貸の営業マンに限らず、営業マンすべてに言えることなのかもしれませんが、究極コミュニケーション能力さえ高ければ何とかなります。実際に僕の知り合いにたくさんトップ営業マンはいますが、みんなもれなくコミュニケーション能力が高い人ばかりです。
では実際にコミュニケーション能力を高めるために本を読むとして、どんな本を読んだらよいのかについてまずお話しします。
自分の長所と短所を知ろう
あなたの長所と短所は何ですか?と聞かれて、サッと答えられるという人は意外と少ないと思います。考えてみるといろいろ思いつくかとは思いますが、今回はコミュニケーション能力という軸で長所と短所を見てみてもらえたらと思います。具体的にどのような軸で見たらよいのかというのがわかりずらいかと思いますので、下記の項目に注目して考えてみてください。
- 他人としゃべるのは好きか嫌いか
- アウトプットは得意か不得意か
- 人見知りかそうではないか
この3つの軸でまず考えてみてください。
他人としゃべるのは好きか嫌いかというのは、しゃべれるかどうかではなく、しゃべること自体が好きか嫌いかという話です。
アウトプットというのは、自分が思っていることや伝えたいことを相手に伝えることです。要するに、伝えるということが得意かどうかということです。
人見知りかそうでないかというのは一番わかりやすいかなと思いますが、簡単に言うと人前で緊張しやすいかどうかとかでしょうか。
具体的な本の探し方
先ほど挙げた項目についての本の探し方をお伝えしておきます。基本的に本の探し方には2パターンあって、長所だと思っている部分を伸ばすという考え方で探す方法と、短所だと思っている部分を補うという考え方で探す方法があります。
ここでは探し方のみお話しします。本を特定してお話ししないのは、本は完成で選ぶべきだと思っているからです。探し方だけお伝えしますので、ぜひ自分で本屋に行ったりネットで探したりしてピンとくるものを選んでみてください。
他人としゃべるのは好きか嫌いか
【好きな人】→しゃべるのが好きな人にも実は2パターンあります。しゃべるのが好きでしゃべりすぎてしまう人と、しゃべるのが好きだけどしゃべりすぎず聞き上手にもなれる人です。
しゃべりすぎてしまう人は、聞き上手になるにはどうしたら良いのかという本を探してください。
【嫌いな人】→しゃべるのが嫌いだという人は、好きになる為にはどうすべきかという方向性の本でももちろん構いません。でも、そもそも話すのが嫌いだというのは実は短所ではありません。短所だと考えている方が多いんですがそんなことないんです。そこで、しゃべるのが下手でもうまく伝えられる方法が書かれている本を是非探してみてください。
アウトプットは得意か不得意か
【得意な人】→伝えるのが得意だという人は特にこの手の本は必要ないのかもしれないのですが、あえて読むとするならば本当に伝えるのが上手なのかをチェックするのがいいと思います。なので、伝え上手になる本を答え合わせのために読んでみるといいです。
【不得意な人】→伝えるのが不得意だという人、こちらが大半だと思います。アウトプットはインプットの100倍難しいですのでそれが普通です。こういった方は伝えるのが上手になる本を探してください。たくさんありますので是非直感で選んでみてください。
人見知りかそうではないか
【人見知りな人】→あまり人前に出るのが好きでなかったり、人と話すのは緊張するという人はけっこう多くいます。まず、人見知りは悪いことではありません。でも、誤解されてしまうことがあるのがもったいないのは事実です。なので、人前で緊張しない方法が書いてある本を読んで実践するのがいいです。
【人見知りでない人】→人見知りでなく誰とでも和気あいあいとしゃべれることは営業マンとしては結構売れやすい要素なので、そこを是非伸ばしてください。ただ、敢えて本を選ぶとしたらトークマナーの本になると思います。和気あいあいとしゃべれるがあまり舐められやすかったり、無礼に感じられてしまうことがあったりする人がいるので、もう一度マナーについて考えるのもいいと思います。
不動産賃貸営業マンは頭でっかちじゃ売れない
本の探し方をお伝えしたのですが、本ばかり読んでいても売れる営業マンにはなれません。というのも賃貸仲介営業マンがすべき勉強とは?【知識より経験が重要】でもお伝えしているので詳細はそちらを読んでもらえたらと思いますが、不動産賃貸営業マンは特に知識よりも経験が大事です。
ここで言っている経験というのは、経験の年数という意味ではなく、経験してみることが重要という意味です。とりあえずやってみましょうってことですね。
不動産賃貸営業マンは知識ばかり詰め込んだ頭でっかちでは売れるようになりません。むしろその詰め込んだ知識を披露する機会というのはそうありませんし、知識を披露しまくる営業マンはみんなもれなく売れません。知識がない方が売れるというわけではもちろんありませんが、知識を詰め込んだ頭でっかちには価値はありません。
この業界はとにかくすべての業務を最速で経験してしまうことが成長のコツです。
実際に僕が読んで影響を受けた本はこれ
全く本を紹介しないというのもどうかと思うので、最後念のため僕が読んで最も影響を受けた本を紹介しておきます。この本は営業マンとは全く関係ないですが、ぼくの人生を変えてくれた本だと思っていますので、後輩や部下に「おススメの本ありますか?」と聞かれたら必ずこの本を答えています。
その本は「ロンダ・バーン著 ザ・シークレット」という本です。
ざっくり内容を説明すると「思考は現実化する」というあの有名な本の、感覚的表現バージョンといった感じです。具体的に言うと、今の自分がゴールにいる自分になることができていれば必ずそのゴールにたどり着くことができるという内容です。ちょっと宗教的だったり抽象的だったりすると思う方もいると思うのですが、宗教の本ではないので安心してください。むしろすべての宗教の方が読めるように意識的に筆者が書いてくれているのでけっこうすんなり受け入れることができます。
この本は本当に強く影響を受けた本なので話すと長くなります。もし機会があれば別の機会でお話しできればと思います。
まとめ
不動産賃貸営業マンが読むべきだという本は特にありません。本を読むことに時間を使うのならロープレをしたり、申込の練習をしたり、契約の練習をしたり、実務の経験に時間を費やした方が100%伸びます。ロープレのやり方がわからないという方は賃貸仲介営業マンのロープレはゴール設定が最重要に詳しく書いてありますのでそちらを読みながらやってみてください。
とはいえ、空き時間に本を読んで勉強しておきたいという人もいると思いますので、そういう方向けに本の探し方をお伝えしておきました。もし今後具体的に本を教えてほしいという声が多くなってきたら、有用な本のご紹介もしようかなと思っています。
本を読むことは大事ですが、ゴールは売れるトップ営業マンになることです。ぜひあなたはゴールを見失うことのないように、頭でっかちにならずに行動しまくってもらえたらと思います。
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著者であるぼくが賃貸営業マンとして成功するために何を考え行動したのかのすべてをここに詰め込みました。できるだけ再現性、汎用性が高く、誰もがマネできることを一番に考えて執筆しています。
「絶対に成功してやる!」みたいなやたらとモチベーションが高い人向けというよりは、不動産賃貸営業マンになりたくてなったわけじゃなかったり、なってみたはいいけれどなんだかうまくいかないといった方に向けて書いています。