賃貸仲介営業の会社は水曜日に休みであるケースがとても多いです。当たり前になっているので気にしていない人も多いと思いますが、なんでだろうと思ったことがある人も多いと思います。
結論から言うと「昔からの慣習」なんですが、それにしてもなぜまだ水曜日に休みを取っているのかについて簡単に解説しておきます。
- 契約が水に流れないように
- 昔ながらの管理会社が水曜休み
一つ目は慣習の話、2つ目はそれによる影響の話になりますので、ざっくりにはなりますが解説しておきます。
賃貸仲介営業が水曜日休みな理由:契約が水に流れないように
昔からの慣習の話なんですが、昔はそういった言い伝えや決まりみたいなものに影響を受けているケースが意外と多くあります。
賃貸仲介業についてもそれが原因です。ゲン担ぎみたいなものなんですが、契約が水に流れないようにというのが理由のようです。水に流れるには「水」という文字を使いますので、それが入っている水曜日は縁起が悪いので休みにしようということらしいです。
面白い話ですよね。僕はけっこうこういう理由付けみたいなのは好きなのですが、それだけが理由でなんとなくそのまま水曜休みのところが多いというのも、不思議な気がします。
賃貸仲介営業が水曜日休みな理由:昔ながらの管理会社が水曜休み
賃貸仲介会社が水曜日を休みにする大きな理由がこちらです。
要するに、空室物件を管理している業者さんが、昔からの流れで水曜日定休になることが多いため、もし水曜日にお店を開けていて、お客さまに来ていただけたとしても、意中の物件の内見ができない可能性が高くなってしまいます。
もちろん、一度来店してもらえていると来店してもらえていないとでは、その後の決まりやすさに大きな差が出ますので、一度水曜日とはいえ来店してもらうことに価値がないとは言いません。
でも、お客さまにとってもぼくらにとっても、かなりの確率で2度手間になりやすいことも事実ですよね。水曜日に来店いただいて、いい物件が見つかったとしても、その日中に内見をすることができないのであれば、また別日で来店していただく必要が出てきます。
内見せずに決めてくれるお客さまもいらっしゃいますが、内見しないで契約するというのはかなりリスクが高まってしまいますのでおススメはできません。また、そもそも内見せずに契約はお客さまとしてしたくない場合が圧倒的に多いため、結局再来店を促すことになります。
どうせまた来ていただくことになるのであれば、できる限り最初からその日に来ていただいた方が、お互いに無駄な時間を使わなくて済みます。
また、管理会社が休みで内見ができないということは、物件の写真撮影にもいけないということになります。水曜日に休みを問ている業者は全体の70%くらいに上りますので、水曜日以外の日と比較すると、写真撮影に行ける物件は30%程度になってしまいます。
そうなるとできる業務量も減ってしまう可能性が出てきてしまいますので、業務効率的にも高くはありません。
こういった理由などから、とくに賃貸仲介業者に関しては、水曜日を休みとする方が理にかなっているというわけです。
まとめ
賃貸仲介業が水曜休みな理由は昔からの慣習によるものですが、大きく分けると理由は2つあります。
- 契約が水に流れないように
- 昔ながらの管理会社が水曜休み
始まりは昔からの慣習なんですが、それによる影響が大きな理由なんだと思います。慣習によって休みを取っている物件の管理会社が多いことによって、写真撮影や内見といった通常業務ができないケースが多発します。そうなると単純に他の曜日と比較して効率がよくありませんので、どうせなら休んでしまおうということなんですね。
ただ、水曜日に営業をすることに価値がないというわけではありません。
考えてみて下さい、他の仲介業者はほとんど水曜日定休としているのですから、水曜日にお店を開けていればそのエリアのお客さまは独り占めできる可能性がありますよね?
そして、一度来店してもらえていて、面識があるという状況はけっこう強いと思います。人は基本的に初対面の人よりも、一度以上面識がある人の方が話しやすく、信頼もしやすい傾向にあります。
なので、他業者と比較検討されてしまうケースの場合に、もし水曜日とはいえ一度来店していただき面識がある状態だけでも作っておくことができれば、優位に立つことが可能です。
休日出勤はあまりすべきではないですし、いいことだとは思いませんが、なんとしてでも売上を上げたかったり、とにかく早くトップ営業マンになりたいという方は、水曜日に来店を希望されるお客さまがいた場合、一度来店を組んでみるのもいいと思います。
他の業者に「水曜日は休みなんで。」と断られまくった後に、もしこうやって対応してくれる業者に出会えれば、感謝していただけることは容易に想像ができるのではないかなと思います。
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著者であるぼくが賃貸営業マンとして成功するために何を考え行動したのかのすべてをここに詰め込みました。できるだけ再現性、汎用性が高く、誰もがマネできることを一番に考えて執筆しています。
「絶対に成功してやる!」みたいなやたらとモチベーションが高い人向けというよりは、不動産賃貸営業マンになりたくてなったわけじゃなかったり、なってみたはいいけれどなんだかうまくいかないといった方に向けて書いています。