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不動産賃貸営業マンがとりあえず知っておくべき知識ベスト3

新人の賃貸仲介営業マンからよくされる質問に「お客さまからどんな質問を受けますか?」というものがあります。今回は、実際に僕が聞かれたことの多かった質問、また新人営業マンからもらったお客さまから聞かれたことをランキング形式で解説しようと思います。

早速結論から言うと、よく聞かれる質問ベスト3はこちら。

  1. アパートとマンションは何が違うんですか?
  2. 徒歩10分て実際どのくらいの距離なんですか?
  3. 都市ガスとプロパンガスって何が違うんですか?

それでは3位から解説していきます。

賃貸仲介営業マンがよく聞かれる質問第3位:都市ガスとプロパンガスの違いって何?

第3位はガスの話です。

世の中の物件には基本的に、給湯するためのエネルギーがざっくり分けて3種類あります。大きく分けると電気かガスかなんですが、ガスにはプロパンガスと都市ガスの2種類がありますので、ざっくり分けて3種類です。

電気給湯の場合は、古い物件だとお部屋にちょっと大きな電気給湯機が設置されているケースがありますが、最近の物件で電気給湯だとオール電化であることがほとんどです。

さて本題ですが、都市ガスとプロパンガスは何が違うのかですが、簡単に言うとガスであるということ以外は全部違います。じゃあ全部って何?ってなると思うので、さらに細かくご説明します。

  • 成分
  • 熱量
  • 配線
  • 価格

大きく分けるとこの4つです。

成分

まずガスの成分が違います。都市ガスというのは天然ガスを原料としていて、主にメタンが主成分になっていますが、プロパンガスは液化石油ガスを原料とし、名前の通り主にプロパンやブタンが主成分となっています。

熱量

同じ質量のガスに火をつけたときの火力が違います。例えば、都市ガスの火力を100とした場合、同じガスの質量を用いた場合、プロパンガスは約200の火力がでます。都市ガスに比べてプロパンガスの方が2倍も生み出す熱量が高いんです。

配線

物件へのガスの引き込み方が違います。
都市ガスは、物件の近くまで来ているガス管から、物件までガス管を引いてつなげて配線
します。プロパンガスは、あなたも見たことがあると思いますが、大きなガスボンベを物件のとなりにおいて、直接物件に配線します。そのため、都市ガスの配線をするにはけっこう大きなお金がかかるのですが、プロパンガスは物件の隣においてつなげるだけなので初期費用があまりかかりません。この設置費用の違いは入居者の賃料に影響してくるので、都市ガスの方がプロパンガスの物件よりも3000円くらい賃料が高いイメージです。

価格

価格も異なります。ざっくりですが、プロパンガスの利用料金は都市ガスの利用料金の2倍程度になることが多くなっています。都市ガスは使用料金しかかかりませんが、プロパンガスは契約時に10000円かかることが多いようです。

都市ガスとプロパンガスの違いを細かめにざっくり説明するとこんな感じです。成分と熱量が異なることによって、使用できる器具も変わってきます。もし物件のキッチンのガス台にコンロが常設されていない場合、基本的にはお客さまご自身にご用意をいただかなくてはなりません。その時に注意しなくてはならないのが、都市ガスなら都市ガス専用のガスコンロを使わなくてはならず、プロパンガスならプロパンガス専用のガスコンロを使わなくてはならないことです。また、プロパンガス用のガスコンロはあまりたくさんの種類がありませんので、注意して選ばなくてはなりません。

では具体的になんと伝えればよいのか、僕はこう伝えていました。

「都市ガスとプロパンガスの違いは、簡単に言うと料金が倍ぐらい違います。でも、その代わりプロパンガスの物件の方が賃料が3000円ほど安く設定されています。それ以外はほとんど変わりはありませんよ。」

また「どっちが得なんですか?」という質問に対しては

「一人暮らしなら、ガスの使用量にもよりますが、あまり大差ありません。2人以上で住むお部屋でしたら都市ガスの方がお得になるかもしれません。」

と伝えています。ただ、あくまでも金額の差は使用量によって異なりますので、あくまでも参考です。

賃貸仲介営業マンがよく聞かれる質問第2位:徒歩10分てどのくらいの距離なの?

不動産業界の決まりでは、80mを1分として計算すると決まっています。なので、結論から言うと、徒歩10分の物件までの距離は800m前後でなくてはなりません。

でも残念ながらその基準を完璧に守っている不動産業者ばかりではありません。というのも、駅から徒歩10分以内の物件というのはとても人気が高いので、徒歩10分の物件と徒歩11分の物件では反響の入り方が変わってしまうんです。

ネット上の物件検索サイトで物件を探すときのことをイメージしてください。徒歩3分以内、徒歩5分以内、徒歩7分以内、徒歩10分以内、徒歩15分以内・・・といった区切りで検索がしやすいようになっています。ここで、徒歩10分以内お選ぶ人が非常に多いため、徒歩10分以内と表記しておくことにある程度の価値が生まれてしまうんです。

良くないことなのですが、こういった理由から、実際は徒歩11分なのに、10分と表記したり、ひどい不動産業者だと13分なのに10分と表記している業者すらあります。

では、実際に「徒歩10分てどのくらいの距離なんですか?」と聞かれた時の答え方ですが

「80m1分計算ですので、10分だと本来800mになります。ただ、中にはちょっと距離を短く計算している業者もおりますので、実際に距離感はみてみていただくことをお勧めします。」

こんな感じです。この時に

「不動産屋も早く物件を決めるのが仕事なので、どうしても少しくらいならと鯖読んでしまう方がまだまだいるんですよね。」

というニュアンスでお答えすると、必ずと言っていいほどみなさま納得してくださいます。

賃貸仲介営業マンがよく聞かれる質問第1位:アパートとマンションの違いって何?

圧倒的1位はこの質問「アパートとマンションの違い」ですが、これはずばり構造の違いです。

・アパート

建物の構造木造もしくは軽量鉄骨の物件建築費が安く済むため家賃も安い

・マンション

建物の構造が木造もしくは軽量鉄骨ではない物件で、基本的には鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の物件のことで建築費が高くつくため家賃も高い

これだけの話ですので、もしこの質問をされたなら本来

「構造の違いです。アパートは木造か軽量鉄骨、マンションは鉄骨、RC、SRC造の物件のことで、アパートよりはマンションの方が建築費がかかるので家賃も高くなります。」

とお伝えして終了です。でも、それで終わらないようにしてほしいんです。

なぜなら、アパートとマンションの違いを気にする方は、構造の違いを気にしているのではありません。気にしているのは「音」です

「アパートとマンションて何が違うんですか?」と聞く人は、もちろん興味本位で聞いてくる方もいますが、ほとんどの場合は「アパートって音漏れがひどいって聞くけど実際マンションとどう違うの?」ってことが聞きたいんです。

では、音の観点でいうとアパートとマンションはどう違うのか。解説します。

先ほど構造が違うという話をしましたが、この「構造」というのは、柱が何でできているかの話です。そうなんです、壁の話は関係ないんですね。なので、構造と壁の素材は直接的に関係は本来ないんですが、実際のところはというと、統計的にはアパートよりはマンションの方が壁がしっかりしていることが多くなっています。

じゃあ、アパートとマンションではどちらも音の抜け方はあまりかわらないのかというとそれも違います。ややこしいですよね。

すごく簡単に言うと、築年が2010年付近よりも以前のアパートは壁が薄く、音が抜けやすいものが多いので、音を気にする人には向きません。でも、ここ2010年付近よりも新しいアパートに関しては、音の問題を気にする方が増えたこともあり、かなり音が抜けにくい物件が多くなりました。この2010年以降のアパートであれば、2010年以前のマンションと比べると、むしろ音が気にならないケースも多くあります。

わかりやすくまとめるとこんな感じです

2010年以前アパート
<2010年以前マンション
<2010年以降アパート
<2010年以降マンション

「こんな感じですよ」と話してあげることができれば、けっこう納得してもらえます。

最後にもう一つ、必ず覚えておいてほしいことがあります。それは音のトラブルは壁の厚みだけじゃなく隣の住人次第ということ。ただ、こればかりは選ぶことができないので、本当に気にするのであれば2010年以降のマンションを選んでもらうしかなくなってしまいます。とはいえ家賃には上限があるはずなのでそうもいきません。

このあたりをお客さまに合わせてどう伝えるかというのは、本当に人に寄りますし、あなたのコミュニケーションスキル次第です。

まとめ

よく聞かれる質問ベスト3はこの3つでした。

  1. アパートとマンションは何が違うんですか?
  2. 徒歩10分て実際どのくらいの距離なんですか?
  3. 都市ガスとプロパンガスって何が違うんですか?

アパートとマンションの違いは柱の構造です。壁の構造とは関係ありませんが、比較するとマンションの方が音が気になりづらいことが多くなっています。でも、マンションの方が家賃が高いです。

徒歩10分の物件は駅から800mですが、業者によっては鯖読んでいるのでもうちょっとかかる場合があるかもしれません。内見時についでに駅までの道のりも確認しておきましょう。

都市ガスとプロパンガスはそもそもものが違います。また、料金はプロパンガスの方が都市ガスよりも約2倍ほど高くなります。

この3つは本当によく聞かれる質問なので、しっかり押さえて、聞かれても困らないようにしましょう。

ABOUT ME
池田 優輔
飲食店フリーターからニートという超暗黒時代を過ごしながらも、賃貸仲介営業に未経験で飛び込み何とか人生を立て直す。 現在は不動産賃貸仲介会社にて人事・WEBマーケティング責任者として従事する。副業として会社経営中の社長という面も持つ。 20代で戸建てを購入し、ボルゾイという大型犬と共に暮らす2児の父でもある。
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著者であるぼくが賃貸営業マンとして成功するために何を考え行動したのかのすべてをここに詰め込みました。できるだけ再現性、汎用性が高く、誰もがマネできることを一番に考えて執筆しています。
「絶対に成功してやる!」みたいなやたらとモチベーションが高い人向けというよりは、不動産賃貸営業マンになりたくてなったわけじゃなかったり、なってみたはいいけれどなんだかうまくいかないといった方に向けて書いています。