大手不動産会社に所属している方は、会社が勝手に反響を作ってくれるのであまり関係ないかもしれませんが、通常賃貸仲介営業はまず反響を作ることから始めなくてはなりません。
その反響を作るために必要なことの一つは、とにかく物件の写真を撮ることです。こちらではまず内装写真について説明します。
ネットの物件情報を見ていると、結構この写真が適当にとられていてもったいないなというものをよく見つけます。
この写真がうまく撮れていないと、物件の良さがイマイチよく伝わらないので、反響がなかなか来なくなってしまいます。
それでは、写真を撮る際になにを気を付ければよいのか、ポイントは4つです。ではそれぞれ解説していきます。
反響を作るための写真のコツ:できるだけ明るく撮る
やはり明るさは大切です。
当たり前ですが、暗い部屋を好むという方はあまりいませんので、できるだけ明るい時間帯を狙って撮影に行くことが重要です。
基本的に写真撮影は最も日が高くなるお昼ごろがいいのですが、必ずしもそうとも限りません。
というのも、物件によって窓のついている方角は異なりますよね?ということは、朝の方が日当たりがよい物件もあれば、夕方近くの方が日当たりがよい物件もあります。開口面(一番大きな窓がある方角)ごとに気にすべき時間帯は下記のとおりです。
- 北向き → そもそも日が当たりずらいので、時間帯よりは天気が良い日に撮りたい
- 南向き → もっとも日が当たりやすいので、そこまで時間帯は選ばなくてよい
- 東向き → 朝~昼前くらいが最も明るく撮れます
- 西向き → 昼~夕方前くらいが理想
北向きは基本的に直射日光が入ってきづらい方角なので、そもそも天気が良い日に撮る方が明るく撮ることができます。
南向きはみなさんご存知の通り、最も日当たりがよい方角なので、多少曇っていても比較的明るく撮れたりします。南向きはいつ撮ってもOKです。
東向きは文字通り東側に窓がありますので、午前中~昼くらいまでに撮りましょう。その時間を過ぎてしまうと、一気に暗くなりますので注意が必要です。
西向きはその逆で午後の夕方前までに撮り終えましょう。西向きは一つ注意が必要で、西日は日没近くなってくるとオレンジ色になってきます。このオレンジ色の光で照らされた状態で撮影するとあまりいい写真が撮れなくなってしまうので、西日がオレンジ色になるまでには必ず撮り終えるようにしましょう。間に合わなければその日はあきらめてもいいくらいです。
反響を作るための写真のコツ:カメラを構える位置は腰の高さ
カメラを構える位置はとても大事なんですが、これも結構適当に撮っているなという写真がとても多いです。
カメラは腰の高さで構えて撮ってください。
理由は、部屋を広く見せるためです。広角レンズが支給されている会社にいる方も是非やってみてください、もっと広く見えるようになります。
基本的に部屋の写真を撮るときは、カメラの位置を高くするよりも、低くした方が広く撮ることができます。理由は、低いところから取った方が床面が多く映るからです。床面が多く映っている方が広く感じるんですね。
「じゃあ、床すれすれで撮ればもっと広く見えるんじゃないか?」
と思ったのが僕です。確かに広くは取れました。でも、床が近すぎて、なんだか違和感がありますし、かなりやりすぎ感が出てしまいました。
いろいろな高さで試したところ、一番いい感じに撮れる高さは腰の位置という結論に至りました。
そして、その際にもう一つ気を付けてもらいたいことが次のコツです。
反響を作るための写真のコツ:縦のラインをそろえる
一瞬なんのことかよくわからないですよね。できるだけわかりやすく説明します。
※準備できたら例として写真も載せられればと思います。
お部屋の中には、様々な縦ラインが存在します。
お部屋の角の床から天井までの縦のライン、部屋のドアの縦ラインなどなど、下から上に入っているラインのことです。
このラインと何を合わせるかというと、カメラの枠の縦ラインです。
通常のデジカメであれば「グリッド線」というのがカメラの画面上に出せますので是非それを使ってみてください。
画面上を9分割するように縦線2本と横線2本が入ります(カメラによっては線の数がことなることもあるかも)
そのグリッド線の縦ラインと、お部屋にある縦ラインが並行になるように写真を撮ります。これを意識しているかどうかで、写真のバランスの良さが全然違います。
※実際の写真がないとわかりずらいので今度撮ってきますね。。すみません。
反響を作るための写真のコツ:枚数は1部屋あたり20枚
ここまでの3つのポイントを押さえたら、後は写真を撮るだけなんですが、最後のポイントは枚数です。
写真を撮る枚数は多ければ多いほどいいと思うのですが、かといって50枚とか大量に撮ってきてしまうと、編集して取り込みをする作業がとても大変になってしまいます。
そこで、撮る枚数を決めます。20枚です。
最悪これ以上の枚数になるのはいいですが、下回らないようにはしてください。
2LDKや3LDKなどの広いお部屋は撮るところがたくさんありますので、20枚以上軽く撮れてしまうかと思いますが、1Rは1Kで20㎡以下のお部屋となると、結構20枚とるのは難しく感じます。というか、もう撮るところがないんだけど、ってなります。
それでも20枚撮りましょう。似たような写真が入っても最悪OKなので、とにかく20枚必ず撮ることを必ずやってください。
20枚にこだわる理由は、各種ポータルサイト(SUUMOやHOMESといったエンドユーザー向けお部屋探しサイト)にはお部屋に載せる写真ごとに、その写真が何の写真なのか種別分けする機能があります。
そして、簡単に説明すると、その種別分けの項目が多いほど、その物件が上位表示される基準になるポイントが上がるようになっているんです。
※上位表示についてはこちらをご覧ください。
上位表示できるようになれば、上位表示できていないときに比べて反響がなりやすくなりますので、ちゃんと20枚とって、掲載することが非常に重要になるんですね。
まとめ
写真を撮る際になにを気を付ければよいのか、ポイントは4つでしたね。
- できるだけ明るく撮る
- カメラを構える位置は腰の高さ
- 縦のラインをそろえる
- 枚数は1部屋あたり20枚
こうやってまとめてみると、当たり前のことのようにも聞こえますが、意外とできていない項目の一つだとも思います。
その部屋が一番明るくなりそうなタイミングをできるだけ狙って撮りましょう。とはいえ、毎回撮影のたびに方角から撮影物件の選定をしていては時間がかかってしまうので、店舗内でルールを決めて、例えば方角ごとに資料をまとめておくなどの工夫をしてみるといいです。
カメラを構える位置は原則腰の位置にしましょう。低すぎず高すぎず、おさまりの良い感じで広く撮れます。
縦のラインをそろえましょう。これを意識するだけで、急にいい写真が撮れるようになります。お部屋の写真のバランスが格段に良くなります。
枚数は必ず20枚にしましょう。多くなるのはまぁいいとしても、少なくなるのは絶対にダメです。
たった4つのポイントですが、これを意識するだけで写真の質が全然違ってきます。みなさんもいい写真を撮って、ガンガン反響を集めちゃってくださいね。
る営業マンへ送る究極のノウハウ本発売中

著者であるぼくが賃貸営業マンとして成功するために何を考え行動したのかのすべてをここに詰め込みました。できるだけ再現性、汎用性が高く、誰もがマネできることを一番に考えて執筆しています。
「絶対に成功してやる!」みたいなやたらとモチベーションが高い人向けというよりは、不動産賃貸営業マンになりたくてなったわけじゃなかったり、なってみたはいいけれどなんだかうまくいかないといった方に向けて書いています。