今回は実際に不動産賃貸営業マンとして現場で活躍してきた僕が、実際に現場で使ったり使うことになったりした用語をまとめていこうと思います。
まずは建築編ですが、構造や設備などに関するもので特に知っておいて損のないものをまとめてあります。
これを全部覚える必要はないですが、なんとなく知っておくだけでお客さまとの内見時に聞かれて困ることがなくなりますので、頭に入れて置ければより有利かなと思います。
不動産賃貸営業マンが知っておくと得する用語全集1【建築編】

※あいうえお順にしてあります
RC | 「Reinforced Concrete」の頭文字を取ったもので、「鉄筋コンクリート構造」という意味。鉄筋コンクリートの部材は、引っ張る力にも、圧縮する力にも強いので、地震に対する安全性が高い構造となる。 |
IHクッキングヒーター | IHとはInduction Heaterの頭文字を取ったもので、「電磁誘導加熱器」という意味。鍋底全体を直接加熱するので周囲の空気へ熱が逃げにくく、熱効率が80%以上と高いという特長がある。 2キロワットのタイプのIHクッキングヒーターは、4,000キロカロリーのハイカロリーバーナーに近い火力を持つとされている。 お湯を沸かすのはガスよりIHが早い。 |
IP電話 | インターネットをベースとした格安の音声電話サービスのこと。 |
アスベスト | 石綿(せきめん・いしわた)のこと。石綿の繊維を肺に吸入すると、肺がんや中皮腫の原因となることがわかり、1975年には吹き付け使用が禁止され、以後、段階的に使用の規制が強化 されて2006年には全面的に輸入・製造・使用等が禁止された(代替品が確立していない特定の部材については例外的に確立までの間は禁止が猶予されてい る)。 |
アプローチ | 敷地の入り口や門から建物までの小道(取付き道路)のこと。 |
アルコーブ | マンションにおいて、共用廊下から数m離れた位置に玄関扉を置いた造りのこと。 |
ウォークインクローゼット | 歩いて入れるクローゼット、衣類の押入のこと。 |
ウッドデッキ | 庭の一部に設けられた木製の床で、居間等と連続した造りになっているものを「ウッドデッキ(木の甲板)」という。 |
ALC | 「Autoclaved Light Weight Concrete」の頭文字を取ったもの。日本語では「軽量気泡コンクリート」と表記される。特長として軽量にもかかわらず強度があり、耐火性や遮音性にも優れていることが挙げられる。 |
ADSL | 通常のアナログ固定電話回線を使用して高速で通信する技術をいう。Asymmetric Digital Subscriber Line(非対称デジタル加入者線)の略 |
HRC | Hard Reinforced Concreteの略で、高強度コンクリートのこと。 |
HPC | 鉄骨とコンクリートパネルとを組み合わせる建築構造。英語のHard Precast Concreteの略語。 |
エクステリア | 不動産業界・建築業界では、建物の外周りに設置される工作物等を総称して「エクステリア」と呼んでいる。具体的には、住宅の場合でいえば、門扉、塀、生垣、庭、カーポートなどのことである。 |
SRC | 「Steel Reinforced Concrete」の頭文字を取ったもので、「鉄骨鉄筋コンクリート構造」という意味である。比較的小さい断面で、強い骨組を作ることができ、粘り強さもあるため、高層建築に多用されている。 |
SI | スケルトン・インフィルのこと。スケルトンとは骨組ともいえる躯体や共用設備、インフィルは、住戸専有部分の内装・間仕切りや設備。これらを分離させることで、耐久性と可変性が得られる。 |
S造 | Sは「Steel」のことであり、「鉄骨構造」という意味である。 鉄骨造とも。柱と梁を「鉄骨」で作り、壁・床に「木質系パネル」「軽量気泡コンクリートパネル」「窯業系パネル」など使用した構造のこと。主要な構造を形成する鉄骨の種類により「軽量鉄骨構造」と「重量鉄骨構造」に分けることができる。 |
FRP | プラスチックを繊維によって強化した複合材料。英語のFiber-reinforced plasticsの略語。「強化プラスチック」ともいう。 |
LDK | 「リビング・ダイニング・キッチン」のこと。リビングは「居室」、ダイニングは「食事室」、キッチンは「台所」であり、リビング・ダイニング・キッチンは「居室兼食事室兼台所」という意味である。 |
エントランス | 建物の入り口や玄関のこと。 |
オートバス | 自動的に給湯する機能を備えた浴槽。なお、オートバスであっても浴槽の栓は自動的に開閉しない。 |
オール電化システム | 住宅内の熱源、例えば冷暖房、給湯、調理などに必要な熱をすべて電気で賄うシステムをいう。 |
追いだき | 追い焚き、追焚きともいう。風呂の湯の温度が時間の経過や入浴により低下したときに、温度を上げるために風呂の湯を再度加熱することを「追いだき」という。かつては手動で追いだきを行なっていたが、近年は自動的に追いだきを行なうことができるようになった。 |
外構 | エクステリアと同じ意味。 |
ガス給湯器 | ガスにより瞬間的に湯を沸かし、台所・風呂などのへの給湯を行なうガス機器のこと。 |
角部屋 | 分譲マンション・賃貸マンション・アパートで、各階の廊下の端にある住戸、または廊下が屈折している場合にその屈折部にある住戸のこと。 |
壁心 | 建物の床面積を測定する際に、壁の厚みの中心線を想定し、この中心線に囲まれた面積を「床面積」とする考え方のこと。「壁芯」と書くこともある。 |
換気扇 | 羽根を回転し、気流をつくって換気する機器。機械換気設備の一つである。 |
給湯 | 湯を供給すること。湯をつくる設備がボイラー(給湯器)で、湯が必要な台所、浴室などであるが、給湯は、両者を結びつけることである。 |
京間 | 関東間(江戸間)よりもやや広い単位。京都、大阪を中心に主に関西以西で用いられる。 |
クッション・フロア/CF | 床材のひとつで、合成樹脂で作られた厚みのあるシートをいう。CFはクッション・フロアの略語であるが、クッション・フロアは和製英語である。クッションフロアは、木製のフローリングに比べて安価で耐水性、弾力性に優れているとされるが、床暖房は使えない。 |
グルニエ | 屋根裏部屋のこと。 |
CATV | 通信ケーブルによってテレビ番組を各家庭へ送るサービスをいう。テレビ放送と異なり、双方向の通信が可能なことが特徴である。 |
軽量鉄骨 | 厚さ6mm以下の鋼板を、複雑な形状に折り曲げてつくった鋼材のことである。 |
サービスルーム | 採光が不足して居室として認められない部屋をいう。 |
在来工法 | 木造建築物の工法の一つ。 |
ジェットバス | 浴槽の中の穴から気泡を含んだ湯を勢いよく噴出し、マッサージ効果を発揮する風呂のこと。 |
システムキッチン | 調理のための設備・器具を一体化した台所をいう。調理台、流し台、コンロ、収納スペースなどの部材を組み合わせたうえで、天板をのせることによって全体が一つにまとめられている。不動産業界では1口コンロのキッチンはシステムキッチンとは呼ばないことが多い。 |
シャンプードレッサー | 洗髪や化粧にも使える洗面台をいう。大きめの洗面ボウル、シャワー機能付きの水栓、三面鏡、収納スペースなどを備えた多機能型の洗面台がこれに当たる。 |
重量鉄骨 | 厚さが6mmを超える鋼材のこと。 |
竣工 | 工事が完成すること。建築確認を受けた建物は、建物が竣工したときには完了検査を受けなければならず、建築基準に適合していれば検査済証が交付される。また竣工しても、一定の場合を除いて、検査済証が交付されるまでは建物を使用できない。 |
SOHO | Small-Office Home-Officeの頭文字で、小規模事務所や自宅で働く職場形態、もしくはその用途に対応した物件のこと。自宅兼事務所。 |
2×4(ツーバイフォー)工法 | 断面が2インチ×4インチの木材を使用する北米で生まれた木造建築の工法。 |
テラス | 庭の一部にコンクリートやレンガ等を敷き詰め、住宅から自由に出入できるようにした場所のこと。 |
テラスハウス | 2階建ての連棟式住宅のこと。各住戸の敷地は、各住戸が単独で所有している。 |
DEN | 一般的には書斎のこと。趣味を楽しむための部屋。サービスルームと同じ感覚で使われる。 |
電気温水器 | 割安な深夜電力を利用して夜間に高温の温水を沸かし、貯湯タンクに蓄えておいて、台所・洗面台・風呂・シャワーなどへの給湯を賄う電気機器のこと。 |
トランクルーム | 分譲マンションにおいて、区分所有者が利用するために、各住戸とは別に設置された小型の倉庫のこと。 |
納戸 | もともとは屋内に設けた衣類などを収納する部屋という意味であるが、不動産広告では採光のための窓がない(または窓が小さい)部屋のことを「納戸」と表示する。サービスルーム、DENと同じ使い方。 |
二重サッシ | 2つの窓を重ねた形式の窓をいう。外窓と内窓で構成されている。「二重窓」も同じ意味である。寒冷地で普及している形式である。 |
PS | 上下水道管(さらにはガス湯沸器など)を収納したスペースのこと。住戸の外部(玄関脇など)に設置されているのが一般的である。 |
バランスがま | 浴室内に設置される風呂がまのこと。浴槽の脇に設置するタイプの風呂がまである。浴槽と風呂がまが接しているため、エネルギーの損失が少なく経済的という利点がある。 バランスがまは、浴槽に溜めた水を沸かす機能だけでなく、追いだき機能・沸かし直しの機能を持つ。またシャワー機能を持つ機種もある。ただし台所・洗面台への給湯機能は持たない。 バランスがまを設置する場合には、給排気を安全に行なうために、浴室内から戸外へと通じる排気筒を浴室内に設置する必要がある。また換気を確保するために浴室に換気窓を設けるケースが多い。 |
梁 | 小屋組や床組の荷重を二点支持により水平や斜めの状態で支える横材のこと。 |
バルコニー | 建物の壁面から突き出した床の部分。 |
光ファイバー | ガラスやプラスチックの細い繊維を芯として光を通す通信ケーブルのこと。通信データを光の信号でやり取りするため、高速・大容量の情報通信が可能になる利点がある。 |
プレキャストコンクリート | 工場であらかじめ製作された鉄筋コンクリートパネルのことである。 |
フローリング | 木板や木質材料による床板のこと。 |
ペアガラス | 複層ガラスともいう。遮音性・断熱性を高めるため、ガラスを二重にしたサッシのこと。結露を防ぐ性能を持つタイプもある。二重サッシとは異なる。 |
ベランダ | 建物の壁面から突き出した床の部分。バルコニーとの違いは屋根のあるなしで、屋根があるのがベランダと言われている。 |
ポーチ | 建物の入り口部分で、建物の屋根とは別の庇(ひさし)を持ち、建物の外壁から突き出している部分を「ポーチ」という(建築用語では庇型ポーチという)。ただし、建物の外壁に大きなくぼんだ空間を造り、そのくぼみの内側に玄関ドアを設けた場合もその空間を「ポーチ」ということがある(建築用語では寄り付き型ポーチという)。 |
ホルムアルデヒド | 建材や家具に使用されるホルムアルデヒドが原因となってシックハウス症候群を発症することがあるため、その濃度について指針がある他、建築物への使用が規制されている揮発性有機化合物(VOC)の一つ。 |
間口 | 土地と道路が接する長さのこと。 |
MB | 電気・ガス・水道のメーター(計器)をまとめて収納したスペースや収納した場所のこと。 |
メゾネット | マンションにおいて、上下2階にわたる住戸のことを「メゾネット」という。 |
ユニットバス | 槽、天井、壁、床などを工場で成形・製造し、現場で組み立てる方法で設置する浴室をいう。2点ユニットは浴槽と洗面台がセットのもの、3点ユニットは浴槽と洗面台、トイレがセットのものを言う。 |
リノベーション | 新築を除く住宅の増築、改装・改修、模様替え、設備の取替えや新設などの改造工事を総称してリノベーションという。既存建物の耐震補強工事もリノベーションの一種である。 |
ルーフバルコニー | マンションにおいて、下の階の住戸の屋上部分を、上の階の居住者のためのバルコニーとしているものを「ルーフバルコニー」という。 |
まとめ
そんなの知ってるよといった超初歩的な用語から、意外と知らない用語の解説までを一気に、そして超簡単にまとめました。
他のサイトでも解説されていたりしますが、説明が長かったり難しかったりするところが多かったので、わかりやすさと不動産賃貸営業マンとしての経験の中で実際に使ったかどうかを軸にして用語を選んでいます。
全て一旦目を通してもらえるとわかるのですが、そんなに難しくありません。一度読んでみるだけでも全然違うので、ぜひ参考までに見て見てくださいね。
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著者であるぼくが賃貸営業マンとして成功するために何を考え行動したのかのすべてをここに詰め込みました。できるだけ再現性、汎用性が高く、誰もがマネできることを一番に考えて執筆しています。
「絶対に成功してやる!」みたいなやたらとモチベーションが高い人向けというよりは、不動産賃貸営業マンになりたくてなったわけじゃなかったり、なってみたはいいけれどなんだかうまくいかないといった方に向けて書いています。